エンジニア(engineer)とは、元々技術者、技師、工学者などを意味する言葉であり、様々な分野においてエンジニアと呼ばれる役職が存在しますが、その中でインターネットなどの電気通信技術を扱うネットワークエンジニアという職業において、どの様な適正が必要でしょうか。まず始めに、もちろんですが、ネットワークの基礎知識が必要となります。OSI参照モデルと呼ばれるネットワークの基礎の考え方、および現在の主流の技術であるTCP/IPの基本的な理解が必須となります。その次に実際の機器に対する操作知識も必要となりますが、ネットワーク機器も非常に多岐にわたるメーカがあり、その目的用途も様々ですが、その中でも最も使いやすくシェアも大きい、シスコシステムズ社のルータを扱えることが最も大事になります。
これに付随して、シスコ社のベンダ資格であるCCNAなどの資格を取っておくとより有利となります。ただし、飽く迄これらの点は“技術者”としての一要素であり、最も大事な事は顧客とのコミュニケーションであると断言出来ます。どんな高度な知識/高尚な技術を持ってしても顧客ニーズを捉えられずに仕事を逃す、またはトラブルを起こすという事はよく起こりえます。よって、もちろん上記の通り知識及び技術を向上させる事は大事ではありますが、それ以上に今のITより“ICT“といわれる時代、優れた技術者ではなく豊かな人間であるということがネットワークエンジニアとして求められる器量だといえます。